ハチジョウイヌツゲ(モチノキ科)
伊豆大島では、ゴツゴツとした火口のふちから、緑あふれる外輪山の森まで、さまざまな場所で出会える常緑の木。とくに標高400メートル以上の場所に多い印象。 本土の「イヌツゲ」はもともと、生け垣や庭木としても親しまれている1〜3メートルくらいの高さの木のようだが、伊豆大島の「ハチジョウイヌツゲ」は、7メートル位に育つこともある。環境にあわせて姿を変えながら生きるたくましさに、ぜひ注目してみてほしい!
場所 三原山周辺・森
季節 春(花)

火口の縁でも元気に成長中(左側がハチジョウイヌツゲ。右側はヒサカキ)(撮影日 2024/12/23)

1986年噴火でゼロから再生した草地に点々と生える。(撮影日 2024/12/23)

人間が手入れをしていないのに、整った形になるものが多い。(撮影日 2024/12/23)

光を求めて横に大きく枝を伸ばすものもいる。(撮影日 2023/03/17)

江戸時代(約250年前)に流れた溶岩の上の森では7m前後に成長した木が見られる。(撮影日 2024/03/17)

森の中にはハチジョウイヌツゲが、面白い雰囲気を作る場所もある。(撮影日 2016/03/06)

ツゲに似ているが、葉は向かい合って生える(対生)のではなく、交互にズレて生える(互生)(撮影日 2025/06/15)

葉の長さは2~3cmのものが多いが、大きいものは4cm以上になる。(園芸種のオオイヌツゲではないか?との説もある)(撮影日 2025/06/15)

雌の木と雄の木がある(雌雄異株)。5mmほどの小さな花だが、雄花はゴージャス!(撮影日 2025/06/06)

通常は花弁(花びら)が4枚でオシベも4本だが、時々花弁5枚、オシベ5本の花もある。(撮影日 2025/06/06)

雌花は数が少なく、雄花のような華やかさはない。(撮影日 2025/06/07)

雌花は中央のメシベが目立つ。(撮影日 2025/06/02)

花が散る頃には、黒い地面が小花柄で彩られる!(撮影日 2022/06/16)

たくさんの花がどんどん散るので、地面はまるでクリーム色の絨毯を敷いたかのような風景になる!(撮影日 2022/06/17)

黒い果実は秋に実り、翌年の春まで残っているものが多い。(撮影日 2022/12/12)

よく果実と間違われるイヌツゲタマバエが作る虫瘤。中には小さな黄色くて小さな芋虫が入っている。(撮影日 2023/03/17)

たまに花束のような風景も!(可愛かったのでおまけ!笑)(撮影日 2024/06/09)